| 看護(第十二章)、解放奴隷の義務(第十六章) | 返報性の規範は頑健だが、一度の「贈り物」が長く働きを高める効果は数時間で消える | グールドナー, 1960;レーガン, 1971;ニージー&リスト, 2006;デッラヴィーニャら, 2022 | 条件付き |
| 都市の奴隷(第十章) | 集団間の接触は偏見を減らすが、効果は小さく、無作為化研究では更に小さい | ペティグルー&トロップ, 2006;パラック、グリーン&グリーン, 2019 | 条件付き |
| 都市の奴隷(第十章) | 「特定の一人の被害者には多く与える」効果は、再解析で効果なしと判定された | スモール&ローウェンスタイン, 2003;リー&フィーリー, 2016;マイヤー、ウォン&フェルドマン, 2023 | 怪しい |
| 家で生まれた子、家族の分離(第八章) | 施設養育は認知と情動の発達を損ない、里親への移行は認知を回復させる(無作為化試験) | ネルソンら, 2007;ゼアナーら, 2009;ラターら, 2010 | 支持 |
| 女奴隷と性的支配(第十三章) | 性暴力の被害はPTSD・抑うつ・自殺念慮と関連する(効果量は中程度) | ドワーキンら, 2017 | 支持 |
| 祭り(第十五章) | 休息と仕事からの切り離しは疲労を減らし活力を高める | フリッツ&ゾンネンターク, 2005;ベネット、バッカー&フィールド, 2018 | 支持:相関研究 |
| 祭り(第十五章) | 怒りを「発散」すると攻撃性はむしろ増える(カタルシス仮説の否定)。「反逆の儀礼」は人類学の解釈で、実証はない | ブッシュマン、バウマイスター&スタック, 1999;ブッシュマン, 2002;グラックマン, 1954 | 怪しい(カタルシス) |
| 祭り(第十五章) | 酒は攻撃性を因果的に高める。酒の供与が集団行動を減らすという研究はない | ブッシュマン&クーパー, 1990;イトー、ミラー&ポロック, 1996 | 支持(攻撃性について) |
| 鉱山と粉挽き場(第十五章) | 長時間労働と休息の欠如は怪我のリスクを上げる | デンベら, 2005;フィッシャーら, 2017 | 支持 |
| 反乱(第十五章) | 集団としての相対的剥奪は集団行動を予測するが、効果は測り方に依存する | スミス、ペティグルー、ピピン&ビアロシエヴィチ, 2012 | 条件付き |
| 反乱(第十五章) | 「苦痛を共有すると結束が強まる」という実験は、事前登録の再現で効果がなかった | バスティアン、ジェッテン&フェリス, 2014;プロハースカら, 2022 | 怪しい |
| 拷問(第十六章) | 強制された供述は信頼できない。DNA再審無罪のうち約3割に虚偽自白が含まれる | カッシンら, 2010;イノセンス・プロジェクト | 支持 |
| 解放の制限(第十六章) | 希少なものは高く評価される(効果は小〜中程度) | ブロック, 1968;リン, 1991;バートン、ズラテフスカ&オッペヴァル, 2022 | 支持:消費財での知見 |
| 内面の自由(第四章) | 認知的再評価は負の感情を減らす。再評価の能力は、ストレスが制御不能なときにだけ抑うつの低さと関連する | ウェッブ、マイルズ&シーラン, 2012;トロイ、シャルクロス&マウス, 2013;フォード&トロイ, 2019 | 支持(効果)、条件付き(制御可能性による違い) |
| 奴隷の声(第十九章) | 本心と違う感情を演じる「表層演技」は心身の消耗と関連する | ヒュルスヘーガー&シェーヴェ, 2011 | 支持:相関研究 |
| 奴隷の声(第十九章) | 上位者への迎合は評価と好意を上げる(効果は小) | ゴードン, 1996;ヒギンズ、ジャッジ&フェリス, 2003 | 支持 |
| 奴隷の声(第十九章) | 部下の「反抗的なユーモア」の効果は質的研究しかない | ホームズ, 2000 | 怪しい:定量的な根拠なし |
| 社会的な死(第十九章) | 排除は強い苦痛を生む(メタ分析)。「社会的な痛みは身体的な痛みと同じ脳領域」は強い形では否定された | ウィリアムズ, 2007;ハートゲリンクら, 2015;ウーら, 2014 | 支持/怪しい |
| 温情主義(第十九章) | 好意的な性差別は敵対的な性差別と相関し、集団行動の意図を下げる | グリック&フィスク, 1996;グリックら, 2000;ベッカー&ライト, 2011 | 支持/条件付き |
| 名誉(第十九章) | 「名誉の文化」の侮辱実験は直接の再現がない | コーエンら, 1996 | 怪しい |
| 抵抗(第十九章) | 不公正感は職場の非生産的行動と小〜中程度の相関を持つ | コーエン=シャラシュ&スペクター, 2001;ベリーら, 2007;アンブローズら, 2002 | 支持 |